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世界最安の分離キーボード | 謎の「X7S」で色々と試してみた

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「X.tips X7S」というおそらく現時点では世界最安の「分離キーボード」を購入した。

完全に興味本位ではあるが、「液タブとの併用」を考えると、現状「分離キーボード」がベストな選択肢であるのは間違いない。

「左手デバイス」で十分ではなく、液タブ作業しながら文字入力も必要のため、
軽量の「Apple Magic Keyboard」で凌いできたが、いよいよ面倒になってきたので、
一度導入してみた。

 

キットではなく、組み立て済みでキースイッチ、キーキャップ、TRRSケーブル付属で6000円程度。この手の分離キーボードにしては色々見た中では世界最安。

色々と調べてみると「販売業者からjsonファイルを入手する必要がある」とあったが、Redditから入手し、「VIA」からキーアサインも完了出来た。

使えない事も考えていましたが、普通に使える分離キーボードでした。
「VIA」からマクロ設定できるので、デバイスとして機能面で悪くないですね。

X7S

■商品仕様■
  • 型番:X7S
  • キー数:36キー
  • キースイッチ:cherry MX互換 
  • その他

https://s.click.aliexpress.com/e/_DDmQe2z

「AliExpress」で購入出来ます。

【X7S】本体のチェック

本体は左右分離されており、片側のキー数が「18」トッププレート、PCB基盤、ボトムプレートの3層から出来ている。入力端子は、「USB-C」を左右に備え、左右はTRRSケーブルで接続し使用できる。基本的には「剥き出し」なので、いずれケースを作ろうと思います。トップ、ボトムプレートは「アルミニウム」のような質感となっている。

【X7S】付属品

「TRRSケーブル」は付属しているものの、かなりチープだが最低限は使用可能だ

【X7S】ホットスワップ対応

ゴリゴリに半田付けされているわけではなく、「ホットスワップ対応」

「キットのみ」も販売されているが、今回は「即使う」がメインだったので、
キースイッチ付きのモデルを購入した。

付属のキースイッチ

キースイッチは「LEOBOG」のlinner スイッチとなっており、可もなく不可もない

このままでも悪くないんすよね・・・なぜこの価格なのか、さらに謎

【X7S】分解してみる

トップ、ボトムプレートはアルミニウム製

基盤は、ProMicroなどではなく、基盤に「STM32チップ」が実装されており、

マイコンON Borad」仕様なのは地味にスゴイと思う。

View post on imgur.com

imgur.com

キースイッチソケットも初めから装着済みとなっているため、組み立てる必要は一切無い

ハンダもキレイにつけてあり、「悪く無いかも」と思ってます。

【X7S】キースイッチの交換

自宅に80個近く残っていた「Gateron 黒軸」に変更

【X7S】キーキャップの交換

「遊舎工房」で購入できる「DSA 無刻印キーキャップ」に変更

一つ55円と非常にリーズナブル

DSA 無刻印キーキャップ(1個)shop.yushakobo.jp

【X7S】静音リングを装着

購入数を間違えて大量に在庫を抱えている「静音リング」も装着した

手っ取り早く押し心地をよくするのであれば、これが最適解

【X7S】モノトーン化

キースイッチ、キーキャップを交換し、好みの色合いにした。

キー数32という世界最安の変態キーボードにしては悪く無いと思う。

【X7S】VIAからキーアサインの変更

STEP
.jsonファイルの入手

https://www.reddit.com/r/ErgoMechKeyboards/comments/1ezndeh/any_users_of_xtips_x7s_keyboard_here_anyone_got/

販売業者のレスポンスが悪かったので「reddit」からjsonファイルを入手

STEP
VIAの設定

usevia.app

VIAにアクセスし、「LOAD Draft Definition」からダウンロードした.jsonファイルをアップロード。無事「X.Tips X7 Keyboard」のレイアウトが再現された。
STEP
キーアサインの設定

キー数が圧倒的に足りないが「レイヤー」を切り替える事で対応。
短押し、長押しで設定も切り替えることができる。
STEP
設定を詰めていく

これが「自作キーボードの沼」の一部だが、キーアサインの自由度が高すぎる。
使いながら、設定を詰める作業が必要。
STEP
設定自体は非常にシンプル

レイヤー0は通常の文字列、レイヤー1を数字、レイヤー2を記号としているが、
もう少し設定は詰められそうだが、一生終わらないので、使いながら詰めるのがベスト

 

同様に「Remap」からも可能です。

さらにカスタマイズしてみた

キーキャップの色の追加

追加で数個キーキャップを購入。

赤、オレンジのような鮮やかな色が見た目にも良い。

TRRSケーブルの変更

付属のTRRSケーブルが微妙すぎたので、L字プラグを購入。
最終的には「液タブ」の左右に配置する想定。

【X7S】ウレタンとゴムの仕込み

ボトムプレート上に「ゴム」

トッププレート下に「ウレタン」を挿入するために、スペーサーを購入している。

カットが大変ですね。カッターにシリコンスプレーを塗布すると切りやすかったり、ウレタンカッターのように熱で切る方が早いです。

【X7S】完成

トッププレートを白に塗装し、大分質感も良くなった。

【X7S】で、分離キーボードどうなのよ

キー数が足りない

3行5列だと文字列はカバー出来ても、BackSpaceなどの使用頻度の高いキーを「Pの横」に配置したいが出来ない。

また、「Qの横にTab」、「Aの横にCtrl」など通常の配列とかなり異なってしまう。

最低でも「3行6列」がマストという結論。

慣れない

慣れの問題なのか、そもそも文字入力に適していないのか、キー数の問題か、

「肩の疲れがない」以前に、思ったように入力できない「ストレス」が半端ない。

「慣れ」の問題なので、どうしてもこれで文章を書こうとは思えなかった。

本体自体はそれなりに安く入手できましたが、なんとも慣れないですね。
次はキー数を少し増やしたものにしようと思いますが、私の用途では、トラックボールは要らないですね。

結論

世界最安な点など、総合的にみると「導入としてはアリ」だと思うが、
キー数の少なさは個人差があるので、一度しっかりと使ってから検討したい、というのであればお手軽なキーボードだ。

実際、腰を据えて触ってみると「やはり慣れない」というのが、個人的な印象。

HHKB Type-SもLofreeも手元にあると、どうしてもそちらに手が伸びてしまう。

 

それなりにメジャーな「Corne V4」がベストな気がする、、、
という完全に沼落ちしてます。


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